英語のビジネスレベルの基準とは?企業が求める英語力を解説
英語のビジネスレベルの基準とはどのくらいなのでしょうか。
多くのビジネスパーソンが英語を学ぶとき、最初の疑問は「ビジネスレベルの英語力ってどの位なのか?」ではないでしょうか。
どの程度の英語力だったらビジネスレベルに達したと言えるのか、その基準はどの程度なのか、気になるポイントだと思います。
今回は、ビジネスレベルの英語力について、基準やおすすめの学習方法について、東京都大田区の英会話スクールDLSダイアモンドランゲージスクールが解説します。
ビジネスレベルの英語力が求められている理由とは
今のグローバルな社会では、日本の企業であれいつどんなタイミングで英語が必要になるか分かりません。
お客や取引先、社員が外国人という可能性は、どんな企業でもありえる時代であり、リモートワークが進むことでより一層その傾向は高まっています。
もちろん、精度のよい英語翻訳ツールが生まれてきているのは事実です。
しかし、スマホや翻訳機がうまく機能しなかった場合、時間を浪費し、せっかくのビジネスチャンスを失う可能性があることは、容易に想像がつくのではないでしょうか?
ネイティブレベルではなくても、企業が求める基準やビジネスレベルで英語が使えることが主張できれば、就職や転職において大きなチャンスにつながることは明白です。
ビジネスレベルの英語力とは?基準をご紹介
ビジネスレベルの英語については、明確な基準があるわけではないため企業によって解釈が違います。
一方で日本ではなじみがないものの、CEFR(Common European Framework of Reference for Languages)、通称セファールというヨーロッパで設定された基準があります。
この基準によると、英語レベルの熟練度にあわせ基礎(A1、A2)、自立(B1、B2)、熟練(C1、C2)の6つに分類し、英語能力を測る試験のスコアを一つの基準で評価することができます。
特に、CEFR基準のB1、B2、C1に対して、ケンブリッジ大学出版では、ビジネスレベル初級、中級、上級と定めており、ここに実用英語技能検定(英検)やTOEICのスコアを当てはめると以下のようになります。
CEFR基準 | ビジネス英語レベル | 英検 | TOEIC |
CEFR基準C1 | 上級 | 1級 | 945点以上 |
CEFR基準B2 | 中級 | 1級~準1級 | 785点以上 |
CEFR基準B1 | 初級 | 準1級~2級 | 550点以上 |
履歴書に書けるレベルや外資系企業で必要な英語力はどのくらい?
履歴書に書けるビジネスレベルは、英検2級、TOEICでは600点以上(CEFR基準B1 ビジネスレベル初級)がおよその基準といえるでしょう。
国内企業の場合、英語を使ったメールや簡単な文章のやりとりから、海外転勤など職種や業務内容によって必要とされるビジネスレベルは様々です。
即戦力になれることも重要ですが、企業は人材育成を考慮している場合も多く、英語を使った業務にも対応できることを主張するのが重要です。
業界や企業研究を通じて求められる基準を把握してみるのもよいでしょう。
外資系企業のビジネスレベルとしては、英検準1級、TOEICでは800点以上(CEFR 基準B2ビジネスレベル中級以上)が基準と言えるでしょう。
外資系企業では、日常的に英語を使ったコミュニケーションが発生するため、そこに対応できるだけのビジネスレベルの英語力をすでに持っていることが必須事項となります。
海外でも通用する高い専門技術をもっている場合を除けば、この基準は最低限超えていないと就職・転職のハードルは高いと考えられます。
今の語学力はどのくらい?英語検定試験を受けよう
今現在の語学力を客観的な数値で知ることができる『英語検定試験』を、皆さんは受けたことはありますか?
ビジネスレベルで求められる英語基準に対して、自分の今の技能レベルを確認しましょう。
検定スコアは履歴書にそのまま記載することもできるため、スキルの証明としても受験しておくことをおすすめします。
ここでは、日本の大学や企業に認知されており、比較的多く開催されている3つの英語検定試験について紹介します。
TOEIC
TOEICは、主にTOEIC L&Rと呼ばれるリスニング、リーディングの2つの英語能力を測るマーク式のテストを指しています。
国際ビジネスコミュニケーションズ協会が運営しており、内容もビジネスに関連した問題が多いのが特徴です。
決められた試験会場での受験となり、試験時間は約2時間となっています。
毎月1回以上実施されており、受験費用も比較的安いため、まずは目指す基準と今の自分との差を確認する意味でもトライするのがおすすめです。
また、TOEIC W&Sというライティング、スピーキングの能力を測るテストもあり、毎月1回実施されています。
こちらは試験時間が約1時間20分となっています。
英検
英検は、日本英語検定協会が運営する1年で3回行われる検定試験です。
リスニング、リーディング、ライティングの筆記試験と試験官との対話形式で実施されるスピーキングがあり、英語の4技能を測る試験となっています。
出題ジャンルは幅広く、学術的な内容が多い印象です。
決められた試験会場での受験となり、試験時間は各級で異なります。
会場が自宅から遠い場合や、スピーキングは別日に実施されるなど、試験を受ける場合はあらかじめスケジュール調整が必要です。
準1級(CEFR基準B2 ビジネスレベル中級)までであれば、全国に設けられたテストセンターにて英検S-CBTが毎週実施されています。
通常の英検と同等に扱われるだけでなく、4つの英語技能を一日で試験するため、スケジュールも立てやすくなっています。
TOEFL
TOEFLは、世界的に認知された英語能力測定試験で、大学・大学院での講義に関するリスニングや学術的なテーマのエッセイの作成などが出題されます。
上記に比べ国内での認知度はあまり高くないですが、海外留学を目指す方、特にアメリカへ留学する場合の入学要件に一定以上のスコア基準が設けられています。
全国に設置されたテストセンターだけでなく、環境さえ整えれば自宅でも受験可能です(週4回実施)。
テスト時間は約3時間で、ライティングはPCを使ったタイピングとなります。
費用は、US$ 245(日本円で3万円以上)と高めですが、海外企業への就職や留学も見据えて、自分の英語が今どのビジネスレベルなのか上記とは別の角度で測っておくのもよいでしょう。
ビジネスで役立つ英語力の習得方法
ビジネスシーンで使える英語力はどのような方法で習得できるのでしょうか。
ビジネスシーンで役立つ英語のスキルは、一夜づけでは身に付けることができません。
英語はコツコツと積み重ねて育っていくものなので、日常の中で英語を聞いたり使ったりする環境を整え、継続した学習を行うことが大切です。
CEFR基準で定められたビジネスレベルの英語に到達するために、これから始められる方に向けて習得方法を紹介します。
目標設定をする
ビジネスレベルの英語を身に付けるには、まず目標を設定して、学ぶ環境とモチベーションをつくりましょう。
具体的には、客観的に自己分析ができる検定受験を設定してしまえば、英語習得に向けた環境づくりを考えることにつながります。
日本の企業では、リスニング・リーディングを重視したTOEICを就職採用や昇格の基準にする傾向があるため、迷った場合はTOEIC L&R の受験と600点獲得(CEFR基準B1 ビジネスレベル初級)を目標に始めてみるのがよいでしょう。
また、スコアやレベル別の教材が販売されているため、自分が解ける問題、解けない問題が入り混じった教材を選び、継続して英語学習に取り組んでいくことが大切です。
語彙力を増やす
ビジネスレベルの英語基準に到達するには、語彙力アップは必須事項です。ビジネスシーンでは日常会話では使わない単語や口語表現、文章表現、そして各分野の専門用語が出てきます。
特に、検定試験の中でもTOEICで使われている表現は、そのまま仕事で使える場合が多いため、試験勉強に合わせて、語彙も増やしていくのが効率的です。
また、単語帳などの教材を使って、幅広いジャンルで使われる単語や、就職や転職を目指す業界で使われる専門用語を中心に知識を補っていくのがよいでしょう。
尚、ビジネスレベル中級や上級(CEFR基準B2や C1)に到達するには専門用語や言い換え表現が求められるため、より一層の運用を含めた語彙力が必要になっていきます。
アプリを活用
アプリを活用することで、単語の記憶や日本の環境では足りない英語のリスニング力を補うことができます。
特に、CEFR基準で自分のレベルが低く感じる場合や、英語があまり得意ではない方は、同じ内容を覚えるくらい何度も聞き直し、自分の英語の軸を作ってしまうのが効果的です。
TEDTalksなど海外のプレゼンテーションをじっくり理解すること、シャドーイング(後に続いて同じように声に出す)を繰り返すことで、リスニングと表現力を合わせて学ぶことができます。
一方で、英語をシャワーを浴びるように聞くことは、日本にはない英語のリズムやスピードに慣れるのに効果的です。
海外ラジオやニュースをスキマ時間に聞き流すなど、ビジネスレベルで使える英語を意識して、自分にあったアプリの活用を考えていきましょう。
英会話スクール
英会話スクールは、英語を話す必要がそもそもない日本において、スピーキング力の習得にはとても効果的です。
実際のビジネスシーンでは、そもそも外国人に慣れていないため緊張してしまうといこともあるでしょう。
自分の表現や発音が正しく伝わっているのか直接チェックするという意味でも、ネイティブの方と話す機会を自分で作ることは大切です。
英会話スクールを積極的に活用すれば、独学で勉強していて疑問に思ったこともその場で解決することができます。
企業に求められる基準まで英語力を高めるための一つの選択肢としておくのがよいでしょう。
スキルアップを目指すならDLSダイアモンドランゲージスクール!
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当スクール、DLSダイアモンドランゲージスクールは東京都大田区にある英会話スクールです。
当スクールには小学生から大人の方まで、幅広い年齢層の生徒にお通いいただいており、それぞれのニーズに合わせたコースにてレッスンを行っております。
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なんとなくビジネス英語はレベルが高そうに感じられますが、ビギナーレベルでもビジネス英語を学び、活用する事は可能です。
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