英検2級のスピーキングのコツや試験の傾向を紹介
英検2級のスピーキングのコツとはどのようなものなのでしょうか?
受験や就職などでも活用できるため、英検2級の取得や勉強のコツは多くの方が関心をお持ちです。
英検2級の試験では、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの技能が測定されます。
英検2級では、一次試験と二次試験があります。
一次試験ではリーディング、リスニング、ライティングの試験が行われ、一次試験に合格すると二次試験としてスピーキングの試験を受けることができます。
この二次試験で行われるスピーキングが苦手、という方は少なくありません。
スピーキングはとにかく話す機会を増やすことが上達のコツではありますが、なかなか日常生活で話す機会はそう多くありませんよね。
今回は、英検2級のスピーキングテストについて、英検2級(面接)の試験の流れや上達するコツを東京都大田区の英会話スクールDLSダイアモンドランゲージスクールがご紹介します。
スピーキングが上達するコツをいくつかご紹介しますので、コツをつかんで英検2級のスピーキング対策や自宅学習のご参考にしてみてください。
合格ラインについて
英検2級の合格ラインについてご紹介します。
英検では2016年より『英検CSEスコア』が採用されており、各問題の正解数を基にスコアを算出するスコア尺度にて合否が決められます。
各級・各試験別に定められたスコアに達する事で合格となります。
英検2級は一次試験と二次試験があることは前述しましたが、それぞれの合格ラインは、一次試験で『1,520点(満点:1,950点)』、二次試験(スピーキング)で『460点(満点:650点)』となります。
※各技能の満点は均等となっており、スコアは650点です。
二次試験(面接)の試験内容や流れについて
二次試験(面接)の試験内容や流れについて、勉強のコツの前にご紹介します。
スピーキングテストの全体的な流れは、英検準2級のときと同じです。
(ただし、英検準2級で出題されたトピックでは取り扱われなかった内容が出題されるので、試験の難易度は高くなっていると言えるでしょう。)
ここでは初めて英検の二次試験を受ける方のために、全体的な流れや試験内容を簡単にご紹介します。
英検2級のスピーキングの勉強やコツと合わせて、試験の全体的な流れを確認してみてください。
①入室後、受験者の確認を行い、問題カードを受け取る
試験室に入室すると氏名・受験する級の確認が行われます。
面接担当者から『May I have your name, please?」、『This is the Grade 2 test, OK?』といった、受験する級や名前を聞かれますので、落ち着いて『My name is…』等と英語で答えましょう。
また、面接担当者によっては、『How are you today?』 と聞かれる事もあります。
予想外の質問が来てもいいように、事前に何パターンかを考えておくのがコツです。
いずれの場合でも黙り込んだり、表情が硬くなったりする事が評価に影響しますので、アイコンタクトを取りながら明るく返答する事を心掛けましょう。
②音読を行い、パッセージに関する質問に答える
受験者の氏名・級の確認が終わると、パッセージとイラストが印刷された問題カードを『Thankyou.』とお礼を言って受け取りましょう。
次に、20秒間の黙読時間が与えられます。
短い時間のため、じっくりと読む時間はありません。
まずはタイトルを読みとり、パッセージをざっくりと目を通し、接続詞やピリオド、コンマに注意しながら、全体の流れを把握するのがコツです。
黙読時間が終了すると、『Now, please read the passage aloud.(では、文章を声に出して読んでください。)』等と言われますので、『OK.』と返事をし、タイトルから読み始めましょう。
この時、小さな声でぼそぼそと読み上げるのはおすすめできません。
スピーキングの音読のコツは、大きくはっきりとした声で読み上げる事です。
知らない単語は飛ばして読んだりせず、ある程度推測して読みましょう。
③イラストに関する質問
音読の後は、問題カードに印刷されたイラストについて出題されます。
カードに記載されたイラストについて、20秒考える時間があり、その後にイラストの内容を説明します。
まずは問題カードに記載された、登場人物やイラストで全体を把握します。
その後、『Please begin.(はじめてください)』等と言われますので、カードに印刷されている言い出し部分を使用し、イラストの展開説明を始めましょう。
2級の場合、全部で3コマありますが、1コマあたり2文程度で回答するようにしましょう。
スムーズな説明をするコツは、状況を説明したり、人物の気持ちを説明したり、セリフを引用することです。
例えば『He said…』を使うと詰まりにくいですし、その間に次の流れを考える事も可能です。
④受験者の意見を述べる(②に関連したトピック)
面接担当者から、問題カードを裏返して置くよう指示されます。
ここでは、問題カードの話題や関連した内容について、受験者自身の考えや意見を質問されます。
面接担当者が『Some people say that….』等といった感じで面接担当者が意見を述べるので、この意見に対し『What do you think about that?』と質問されるパターンが多い傾向です。
これに対する回答としては、『I think…』や『I agree…』等で回答を始めます。そして、その後に続けてその理由を2文程度で述べるのが良いでしょう。
⑤受験者の意見を述べる
また、④の後に、面接担当者からこれまでとは全く関係の無い質問があります。
予想もしない話題の質問かもしれませんが、慌てず落ち着いてしっかり集中して聞き取って下さい。
過去の2級の問題では、最近の出来事や時事問題についての質問が中心となっていました。
そして、『Do you think …?』等と質問されますので 自分の意見を述べて下さい。
④の時と同様に、事例を加えながら理由を回答すると効果的ですので、このコツを心がけて下さい。
⑥カードの返却、退室
面接担当者から、テスト終了の案内の後、『Could I have the card back, please? 』等とカードの返却を指示されますので、『Here you are. 』 と言って問題カードを返却して下さい。
そして、退出の許可が出れば挨拶して退室します。
退出する際、不意に『Have a nice day. 』等 と声をかけられた場合もあるようですので、その場合も慌てず、『You too. 』 などと返答をしましょう。
部屋を出るまでは決して気を抜かないようにしましょう。
また、英語に限らず、普段から日本語で人と積極的なコミュニケーションをとっているだけでも、スピーキングでの反応に役立つでしょう。
英検2級のスピーキングテスト(二次試験・面接)で出題されるトピック【傾向】
ここまで、2級の二次試験の流れについて解説してきましたが、もう少し詳しく、どの様な問題が出題される傾向にあるかについて解説したいと思います。
2級で出題されるトピックとしては、社会性のある話題が選ばれる傾向があります。
例えば過去には環境にやさしい素材について、オンライン会議、屋上緑化、ペット産業、新エネルギー等といったテーマがありました。
この事から、普段から英語の勉強以外にも新聞やニュースをチェックしておくと良いでしょう。
英検2級(面接)のスピーキング対策!上達のコツや勉強方法とは
英検2級のスピーキング対策のコツとして、まずはどう評価されるのかを知る必要があります。
面接担当者は、応答内容、発音、語彙、文法などのほか、英語で意欲的に会話をしようとする姿勢や態度でもスピーキングの評価を行います。
ここでは、英検2級のスピーキング対策のコツ、そして勉強法について解説します。
英検2級のスピーキングは、英検準2級と比べて難易度も高いため、英語力そのものとコミュニケーション力の双方が求められます。
スピーキングテストに自信がない方は、ここで紹介するコツを参考に勉強に取り組んでみてください。
1、語彙力を増やす
英検2級を受験するにあたり、語彙力は必要不可欠です。
英検2級合格に必要な単語数は5,000〜6,000単語といわれています。
英検2級では試験全体を通して、社会的な話題(環境問題、テクノロジーなど)が出題されます。
中学生、高校生の方にとってはあまり身近ではないので、英検2級で登場する単語そのものに壁を感じるかもしれません。
ですが、語彙を増やしておかないと、質問の内容が全く分からなくなってしまうことが考えられます。
地道ではありますが、しっかりと語彙を増やしていくのがスピーキングテスト合格のコツです。
また、語彙と一緒に発音を覚えるのも大事なコツです。
単語帳に付属している音声やアプリなどを活用して覚えていきましょう!
社会的な話題に慣れるとともに、しっかりと単語帳などを活用して語彙力を増やしていきましょう。
2、考える時、聞き返すときの表現も覚えておく
英検2級の評価項目の一つに、アティテュード(態度)があります。
アティテュードとは『積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度』という意味です。
つまり、相手に自分の意見を伝えようとする態度です。
言いたいことがうまく英語にできなくて困った時にどう伝えるか、という熱意が評価されます。
スピーキングの際に気を付けなくてはいけないのが沈黙をしない事です。
黙ってしまうと、「内容がわからない」「回答できない」というマイナスの評価になるため、沈黙しないようにつなぎの表現を覚えておくことも試験対策のコツです。
沈黙を避けるためのコツは、聞き返す表現や、考え中であることを伝える表現を覚えておくことです。
もし、よく聞こえなかった場合は『Pardon?』や『Could you say that again?』等と聞き直したり、『Well,…』や『Let me see,…』等、考え中であることを表現をしましょう。
3、質問が何から始まるかをしっかりと聞き取る
英検2級のスピーキングにおいて、コミュニケーションが重要で、質問に対して的外れな回答をしないということも重要です。
そうする為にも質問が何から始まるかを聞きとる事である程度回答が絞られます。
例えば、面接担当者が『いつ』と聞いているのに対し、『面白いからです。』と答えたのでは当然回答になっていません。
的外れな回答にならないようにするには、「何について質問されているか」を把握する必要があります。
英語の場合、質問が何の言葉で始まるのかを聞き取るのがコツです。
英語の特徴として、疑問の場合には文頭に『What』や『When』等が来る為、ある程度推測が立てやすくなりますので、特に文頭には集中しましょう。
4、ニュースなどで社会的な話題に関心を持つ
英検2級の二次試験でのテーマとして、環境問題やデジタル、テクノロジーなど社会的なトピックが扱われる事が多いので、日頃からニュースや世界情勢に目を配る事も重要です。
忙しくてなかなか時間を取るのが難しい場合は、最近ではスマートフォンで簡単にニュース等の情報を入手する事ができますので、隙間時間に少しだけでも触れておく事が社会的な話題に慣れるコツです。
中学生、高校生の方の中には社会的な話題そのものを理解する事が大変かもしれません。
社会的な話題に慣れるコツは、ニュースで知った社会的な話題について、家族で話し合ってみることです。
社会的な話題への理解が深まり、そのうちに自分の考えや意見が持てるようになりますので、中高生の皆さんにはお勧めのコツです。
更にニュースで見知った情報について、感じたことを簡潔にまとめておき、考える習慣をつけておくと良いでしょう。
自分の意見についてまとめる練習は、本番で自分の意見について上手に話すコツです。
是非取り組んでみてください。
5、過去問や練習問題に取り組む
英検2級のスピーキングテストは、質問、解答にはある程度決まったパターンがあるので、過去問や練習問題に取り組む事は非常に有効です。
自分の理解出来ていない事や、苦手なパターンが洗い出されますので、繰り返し過去問や問題集に取り組むことがコツです。
更には「これだけ準備してきた」との自信にもつながるのでおすすめします。
試行錯誤する事で、自然と単語やフレーズを吸収できますし、自分の回答パターンも出来上がってくるので、本番で迷ったりする可能性も大幅に下がります。
スピーキングでは黙読など時間制限のある問題もあるので、過去問に取り組むときはタイマーを活用するのもコツです!
【まとめ】英検2級の二次試験対策はDLSダイアモンドランゲージスクールへ!
英検2級では二次試験にスピーキングの技能試験が行われます。
スピーキングは苦手意識のある方も多いので、コツを知って何とか克服して合格を目指したいですよね。
今回は英検2級のスピーキングの試験の流れや内容、そして上達のコツについてご紹介しました。
いくつかコツをご紹介しましたが、スピーキングが上達する一番のコツは話す機会をとにかく増やすことです。
日常生活で英語を話す機会はそんなに多くありませんので、スピーキングをしっかりと学びたい方には英会話スクールがおすすめです。
DLSダイアモンドランゲージスクールは東京都大田区にある英会話スクールです。
当スクールには指導経験が豊富な講師が在籍しており、生徒の英語学習をしっかりとサポートします。
ネイティブの英語をたくさん聞き、話し、そしてコミュニケーションをするレッスンは、スピーキングやリスニング力を育みます。
グローバルなコミュニケーションに役立つだけでなく、今回のテーマである英語試験などでも活躍するはずです!
スピーキングをしっかりと学びたい!上達のコツが知りたい!そんなお気持ちが少しでもありましたら、是非当スクールの無料体験レッスンにいらしてください。
また、DLSダイアモンドランゲージスクールでは、定期的に英検の二次試験対策のセミナーを実施しています。
セミナーでは英検の模擬試験の実施やフィードバック、学習のコツ・アドバイス等、充実した内容のレッスンをマンツーマンで行います。
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