英検3級は「知っている単語が多い人」ほど、読み・聞き・書き・話すの全部が一気に伸びます。
ただし、やみくもに暗記すると、覚えたはずの単語が本番で出てこないことも多いです。
そこで本記事では、試験形式から逆算して、必要な英単語を「覚える順番」と「使える形」に落とし込みます。
単語帳の選び方、テーマ別の頻出語、ライティングと面接で点になる語彙の使い方まで、一つの流れで整理します。
英検3級の英単語はどれくらい必要?まずは試験を分解して優先順位を決めよう
英検3級の単語学習は、「何を覚えるか」より先に「どこで点差がつくか」を知るのが近道です。
同じ単語でも、読解で出るのか、面接で使うのかで、覚え方と例文の作り方が変わります。
まずは試験の出題パーツを分解し、英単語が得点に直結する場所を押さえましょう。
中学卒業程度の目安と、求められる語彙の質
英検3級は中学卒業程度が目安とされ、身近な話題を理解し、自分のことを簡単に伝える力が求められます。
大切なのは「難しい単語」よりも、「よくある話題で使える基本語」を取りこぼさないことです。
たとえば家族・学校・趣味・買い物・旅行など、日常の場面で頻出の語彙が中心になります。
単語を見て意味が言えるだけでなく、短い文で使えるかまで仕上げると、読解も面接も安定します。
語彙が点差になりやすいパートはどこ?
英検3級では、語彙力がそのまま得点差になりやすいのが「短文の空所補充」と「会話文の空所補充」です。
ここは文法だけでなく、文脈に合う単語を選べるかが勝負になります。
さらに長文でも、設問は「言い換え」が多いので、同じ意味の基本語を複数知っていると強いです。
まずは語彙系パートで安定して取れる状態を作り、次に長文とライティングで積み上げるのが効率的です。
一次試験の出題形式と、英単語が出る場所(全体像)
英検3級の一次試験は、リーディング・ライティング・リスニングで構成され、語彙は全パートに関わります。
「単語問題だけ対策する」のではなく、各パートで必要な語彙の種類を変えるのがコツです。
下の表で、どこにどんな力が必要かをざっくり把握してください。
この見取り図を持って単語学習をすると、暗記がそのまま得点に変わりやすくなります。
| パート | 形式の例 | 語彙で差がつくポイント | 対策の軸 |
|---|---|---|---|
| リーディング(短文) | 語句空所補充 | コロケーション(take a photo等)/品詞の見分け | 1語1例文+よくある組み合わせ |
| リーディング(会話) | 会話空所補充 | 返答の定番表現(Sure / That’s great等) | 返答フレーズを塊で暗記 |
| リーディング(長文) | 内容一致 | 言い換え(buy=purchase等)/指示語 | 同義語・言い換えを増やす |
| ライティング | Eメール・英作文 | 依頼・お礼・理由の語彙 | 型(テンプレ)+入れ替え単語 |
| リスニング | 応答・内容一致 | 場面語彙(店/学校/道案内) | 音で覚える+短いシャドーイング |
ライティング(Eメール・英作文)で「使える」英単語を増やす
ライティングは、単語の知識が「文章として出力できるか」が問われます。
Eメールは、お願い・確認・お礼・謝罪などの定番表現を、基本語で書けることが大切です。
英作文は、意見を支える理由語彙(because / for example / I thinkなど)と、身近な話題語彙が得点に直結します。
難語を背伸びして使うより、ミスの少ない基本語で「短く正確に」書く方が点が安定します。
リスニングは「知っている単語」より「聞き取れる単語」
リスニングでは、単語を知っていても、音で結び付いていないと聞き取れません。
特に短い機能語(a / the / to / for)や、よくある動詞(take / get / make)の音が曖昧だと内容が崩れます。
単語帳の音声やアプリの発音を使い、意味→音→例文の順で結び付けていきましょう。
「聞こえた瞬間に意味が出る単語」を増やすと、応答問題の正答率が上がります。
二次面接で差がつくのは「言い換え」と「つなぎ表現」
面接は、完璧な単語を探して黙るより、知っている単語で言い換えて話し続ける方が評価されやすいです。
たとえば “I like soccer.” だけで止まらず、“I play it after school.” のように短文を足せる語彙が強いです。
また、Because / So / But / And のようなつなぎ語を使えると、内容が増えて見えます。
面接用の語彙は「短い文を増やす」目的で集めると、練習の方向性がブレません。
必要語彙数の目安と、覚える順番の考え方
英検3級の語彙数は、学習目安として約2,100語程度と紹介されることが多いです。
ただし数字を追うより、「頻出テーマの基本語が穴なく入っているか」を優先してください。
おすすめの順番は、短文・会話で出る基本語→長文の言い換え語→ライティングと面接で使う語彙です。
同じ単語でも、読めるだけでなく、書ける・言えるまで仕上げるほど合格が近づきます。
英検3級の英単語を最短で覚える勉強法(暗記→定着→運用の流れ)
英単語は、覚える作業より「忘れない仕組み」を作る方が合格に効きます。
特に英検3級は範囲が広いので、復習設計を入れないと、直前に崩れやすいです。
ここでは、覚えた単語を落とさず、試験で使える状態にする具体策を紹介します。
出題頻度から逆算する:過去問→単語メモ→復習の三点セット
英検3級の単語対策は、「過去問で見た単語」を最優先にするとムダが減ります。
過去問で知らない単語に出会ったら、意味だけでなく「例文」と一緒にメモしてください。
そのメモを単語帳の学習範囲に重ねると、出題頻度の高い語彙が自然に上位に来ます。
単語帳だけで不安な人ほど、過去問由来の単語メモが得点を底上げします。
1語1例文で覚える:英検3級は「作文できる単語」が強い
単語カードの「意味だけ暗記」は、長文や面接で詰まりやすいです。
そこで、単語は必ず短い例文とセットで覚え、使い方(前置詞や目的語)まで一緒に入れます。
例文は難しくする必要はなく、中学英文レベルで十分です。
書く・話すの両方に効くので、暗記の手間がそのまま二次対策にもなります。
復習間隔を固定する:忘れる前に戻るスケジュール
英単語は、覚えた直後より「翌日」「数日後」に急激に抜けます。
そこで復習日を固定し、毎回「うろ覚えの単語」だけを短時間で回すのがおすすめです。
下の例のように、復習タイミングを決めておくと、直前期の焦りが減ります。
学習量が多い人ほど、復習設計が合格ラインを安定させます。
| タイミング | やること | 目標 |
|---|---|---|
| 当日 | 新出30〜50語+例文確認 | まず見たことがある状態にする |
| 翌日 | 当日分だけテスト→間違いだけ残す | 記憶を固定する |
| 3日後 | 間違い語のみ高速チェック | 苦手語を炙り出す |
| 7日後 | 週まとめテスト | 抜けを減らす |
| 14日後 | 直し語だけ再テスト | 長期定着 |
「間違い単語ログ」を作る:弱点を資産に変える
単語学習で最も効率が悪いのは、全部を同じ熱量で復習することです。
そこで、間違えた単語だけを集めた「ログ(一覧)」を作り、そこだけ回してください。
ログには、意味・例文・引っかかった理由(似た単語と混同など)まで書くと伸びが速いです。
直前期はログだけ回せば良い状態にできると、安心感も得点も上がります。
英検3級の英単語帳・アプリの選び方(挫折しない道具の条件)
教材選びで迷う人は多いですが、合格に必要なのは「続く形」と「復習できる仕組み」です。
自分に合わない教材は、内容が良くても途中で止まり、結局コスパが落ちます。
ここでは、単語帳とアプリを選ぶときの判断軸を、使い分けの形で整理します。
単語帳のタイプ比較:目的に合う1冊を選ぶ
単語帳は、網羅型・頻出順・例文重視など、設計思想が違います。
英検3級は頻出テーマが決まっているので、「出やすい順」「例文が短い」タイプが相性良いです。
ただし、学校の英語が苦手な場合は、教科書準拠の復習型が合うこともあります。
下の表で、自分の状況に近いものを選んでください。
| タイプ | 向いている人 | 強み | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 頻出順(英検向け) | 最短で受かりたい | 出題に直結しやすい | 文法の穴は別で埋める |
| テーマ別 | 話題ごとに覚えたい | 会話・面接に強い | 出題頻度の偏りに注意 |
| 例文重視 | 書く・話すも伸ばしたい | ライティングに効く | 量が多く感じやすい |
| 学校英語復習 | 中学英文法が不安 | 基礎から固めやすい | 英検特有の形式は別対策 |
アプリ活用のコツ:音声と復習通知で「忘却」を潰す
アプリの強みは、発音確認と復習の自動化です。
特にリスニングが不安な人は、単語を「音で覚える」比率を上げると伸びが速いです。
使い方のコツは、毎日5〜10分でも必ず触り、復習通知を切らないことです。
単語帳でインプットし、アプリで音と復習を回すと、定着が安定します。
中学教科書との併用が強い理由:英検3級は基礎語彙が土台
英検3級は中学レベルの語彙が中心なので、教科書の本文は実は良い例文集です。
教科書で出た単語は、文脈つきで覚えられるため、長文と面接に転用しやすいです。
単語帳で覚えた語が教科書に出てきたら、「同じ単語を2回学べた」と考えてください。
基礎語彙ほど反復回数が得点に直結するので、併用は効率的です。
おすすめの学習ルート:迷ったら「単語→過去問→弱点補強」
教材が多すぎて迷う場合は、ルートを固定すると続きます。
まず単語帳(またはアプリ)で頻出語彙を入れ、次に過去問で出方を確認します。
過去問で間違えた単語だけをログに集め、最後はログだけ回して仕上げます。
この流れなら、教材を増やさなくても「必要な語彙が自動的に集まる」状態を作れます。
頻出テーマ別:英検3級で押さえたい英単語(覚える順番が見える)
英検3級は、題材が日常に寄っているので、テーマ別に覚えると一気に楽になります。
特に家庭・学校・友達・趣味・旅行・買い物など、同じ場面語彙が繰り返し出ます。
ここでは、よく出るテーマごとに「まず覚える核」を作る考え方を紹介します。
家庭・友達・日常生活で頻出の基本語
家庭や友達の話題は、長文・リスニング・面接のどれにも出やすい王道テーマです。
覚えるときは、名詞だけでなく動詞とセットにすると、文が作りやすくなります。
また、頻出の形容詞(happy / tired など)を入れると、面接で感想が言いやすいです。
まずは下のような「生活の核語彙」を、例文と一緒に固めてください。
| 目的 | 例(覚え方のイメージ) |
|---|---|
| 家族・人間関係 | family / parents / friend / neighbor |
| 日常動作 | help / clean / cook / visit |
| 気持ち | happy / sad / excited / nervous |
学校・部活・勉強の語彙(質問に答えやすくなる)
学校テーマは、面接の質問でも出やすく、自分の体験で話せるのが強みです。
単語は「授業名」「道具」「行動」の3セットで覚えると、説明が一気に簡単になります。
たとえば “I study science.” “I practice after school.” のように短文が作れる状態を目指します。
自分の学校生活に置き換えて例文を作ると、記憶にも残りやすいです。
| セット | 例 |
|---|---|
| 授業・学習 | math / science / history / homework |
| 学校の場所 | classroom / library / gym |
| 行動 | study / practice / join / learn |
旅行・買い物・公共施設の語彙(長文とリスニングに強い)
旅行や買い物は、掲示・案内文、アナウンス、Eメール文でも出やすいテーマです。
このジャンルは名詞が増えがちなので、必ず「使う動詞」とセットで覚えてください。
たとえば “buy a ticket” “take a bus” “ask for help” のように、よくある組み合わせで入れます。
リスニング対策にもなるので、音声つきで例文を回すのがおすすめです。
| 場面 | 例 |
|---|---|
| 交通 | station / bus / ticket / map |
| 店・買い物 | price / menu / cashier / discount |
| 公共施設 | hospital / post office / museum |
意見・理由・つなぎ表現(ライティングと面接の得点源)
英検3級で差がつくのは、内容語彙だけでなく「話や文をつなぐ語彙」です。
Because, so, but, also, for example のような語が使えると、同じ内容でも伝わり方が変わります。
ライティングは特に、理由→具体例の流れを作れる語彙があると書きやすいです。
まずは下のような定番表現を、丸ごと口に出せるまで練習してください。
| 目的 | 例(定番) |
|---|---|
| 意見 | I think … / I don’t think … |
| 理由 | Because … / This is why … |
| 具体例 | For example, … / For instance, … |
| 追加・対比 | Also, … / But … / However, … |
覚えた英検3級の英単語を得点に変える使い方(読解・作文・面接)
単語は覚えた瞬間より、「問題の中で見分けられる」「自分で使える」状態にして初めて点になります。
ここでは、英検3級のよくある失点パターンを避けつつ、単語を得点化する運用法をまとめます。
直前期の仕上げにも使えるので、今の学習にそのまま足してください。
長文は「言い換え単語」を拾う:同じ意味を別の形で覚える
長文問題は、本文の単語をそのまま聞くのではなく、言い換えて問われることが多いです。
たとえば “go” を “visit” に言い換えるなど、基本語同士の置き換えで差がつきます。
対策として、過去問の設問と本文を見比べ、言い換えになっている単語をメモしましょう。
この「言い換えメモ」が増えるほど、長文の正答率が安定します。
ライティングは「型+入れ替え単語」で作る:Eメールも英作文も同じ
ライティングは、ゼロから考えるほどミスが増えるので、まず型を固定してください。
たとえば導入→要件→理由→締め、のような流れを作り、単語だけ差し替える形にします。
このとき使う語彙は、難語よりも基本語(want / need / help など)で十分です。
型が決まると、単語暗記がそのまま文章生成に直結し、練習効率が上がります。
面接は「短文を2〜3本つなぐ」練習が最強
面接で詰まる原因は、単語不足より「一文で終わってしまう」ことが多いです。
そこで、答えを短文で2〜3本つなぐ練習をしてください。
例としては、結論→理由→具体例の順で、短い文を足していくイメージです。
必要なのは難しい単語ではなく、理由や追加を作る基本語彙なので、単語学習が面接に直結します。
直前期の仕上げ:単語ログ→過去問→音読で完成させる
直前期は新しい単語を増やすより、落とし穴を塞ぐ方が得点が伸びます。
まず間違い単語ログだけを回し、次に過去問で「出方」を確認してください。
最後に、長文と面接カードの音読を入れると、語彙が音と結び付き、リスニングと面接が安定します。
この3ステップで、覚えた英単語が本番で出てくる確率を最大化できます。
まとめ
英検3級の英単語は、数を増やすより「試験で使える形」にするほど合格が近づきます。
まずは出題パートを分解し、短文・会話で点になる基本語彙から優先して固めましょう。
次に、過去問で見た単語をログ化し、復習間隔を固定して「忘れない仕組み」を作るのが効果的です。
最後は、ライティングの型と面接の短文連結で運用まで仕上げると、語彙が4技能すべての得点源になります。
今日からは、単語帳+過去問+ログの3点セットで、覚える量を増やさずに得点を上げていきましょう。
