英検のスピーキングテスト(2級)の試験内容と面接対策のポイントを4つご紹介

【英検のスピーキングテスト】2級(二次試験)の内容について

英検のスピーキングテスト(2級)は、どのような流れで、どのような内容なのか、これから英検を受験する方は気になる情報だと思います。

英検2級のスピーキングテストは二次試験で実施され、パッセージ(文章の一節)の音読と以下の4つの質問に答えます。

・パッセージに関する質問
・問題カードのイラストについて時系列をつかった説明
・問題カードに関する、受験者の意見を問う質問
・問題カード以外の、社会問題や社会現象について受験者の意見を問う質問

今回は、英検2級の二次試験で実施されるスピーキングテストについて、東京都大田区の英会話スクール、DLSダイアモンドランゲージスクールが解説します。

英検2級の二次試験の出題傾向や流れ、スピーキングテストのポイントを詳しく解説しますので、これから英検2級を受験する方は是非ご参考ください!

英検 スピーキングテスト 2級

英検2級のスピーキングテストの出題傾向とは

英検2級のスピーキングテストの出題傾向は、近年以下のようなテーマが取り上げられているようです。

【英検2級の出題傾向】
環境に優しい素材
屋上緑化
ペット産業
新しいエネルギー
サプリメント、医療
テクノロジー
環境問題 等

また、最近ではCOVID19に関連したオンライン会議なども話題に上がるようです。

自分の意見を言えるように普段からニュースや新聞に目を通し、英語で考えを言えるように練習しておきましょう。

英検2級のスピーキングテストの出題傾向そのものは他の級と重複していますが、英検2級は問題文の長さや内容、使う単語が変わることで問題のレベルが上がっているので、充分に対策をしておきたいですね。

英検準2級との違いは?

英検2級のスピーキングテストは、英検準2級で出てくる「日常生活」によく使われる単語とは違い、留学やビジネスで使われるような、いわゆる「改まった」単語が多いのが大きな違いです。

英検2級は日常生活から少し踏み込んだ、社会生活を送るのに必要な英語が身についている必要があります。

また英検2級スピーキングテストの問題カードを使った質問は、準2級では個々のイラストを説明するのとは違ってストーリーを読み取り、「時系列」で説明する事が必要になります。

英検 スピーキングテスト 2級

また、出題された内容に対する自分の考えも問われます。

英検2級スピーキングテストの受験者は、自分の意見を述べられるよう日々ニュースや新聞に目を通し、意見を持つ練習をしましょう。

またそれぞれ社会問題についてスピーキングテストで困らないよう英語で意見を述べる練習も、英検2級の対策では大切です。

試験(面接)の流れ

英検2級スピーキングテストの面接の流れを知って、日頃から心の準備をしましょう。

面接官との会話はすべて英語ですので、簡単な挨拶も聞き逃さないように気をつけましょう。

英検 スピーキングテスト 2級

【英検2級の面接試験の流れ】

  1. 入室
  2.  着席、名前、級の確認、挨拶をする
  3. 「問題カード」を受け取りパッセージを黙読(20秒)
  4. 「英語のタイトル」からパッセージの音読
  5. 「問題カード」を見ながらのパッセージやイラストに関する質問に答える
  6. イラストに関して時系列に説明。
    イラスを見て考える時間が20秒与えられ、「問題カード」を裏返し、質問に答える
  7.  受験者自身の意見に関して2つの質問に答える
  8. 「問題カード」を面接官に返して挨拶、退室、会場から速やかに退場する

これらが一連の流れになります。それぞれ細かく見ていきましょう。

入室

控室で自分の順番が来たら、名前と受験番号を呼ばれます。

指示に従って、面接室に入ります。

控室には戻れないので、忘れ物が無いように荷物はすべて持って入りましょう。

入室後、面接官に挨拶をします。

面接官から「面接カード」の提出を促されて着席を求められるので、以下の例を参考に、お礼を言って座りましょう。

受験者:Hello.
面接官:Hello. Can I have your card、please?
受験者:Yes.Here you are.(面接カードを渡す)
面接官:Please have a seat.
受験者:Thank you.(着席)

この後、面接官から、自己紹介をされ、名前と受験する級の確認がありますので答えてください。

その後、挨拶代わりに、How are you?など聞かれることもあります。

そのたびにきちんと返事をしましょう。

問題カードを受け取り、パッセージの音読や質問

いよいよスピーキングテストが開始されます。

問題カードが渡されるので、「Thank you.」と言って受け取りましょう。

問題カードにはパッセージとイラストが印刷されています。

スピーキングテストの内容は以下の通りです。

1.カードのパッセージを黙読し、その後音読
2.【No.1】音読したパッセージの内容に関する質問(カードは見てOK)
3.【No.2】問題カードのイラストに関する質問
4.【No.3】問題カードを裏返し、関連のある内容について受験者の意見を述べる
5.【No.4】問題カード以外の話題に関する質問

スピーキングテストでは問題カードに関する質問が大部分となりますが、最後のNo.4の問題は、問題カード以外の話題が出題されることがほとんどです。

質問に対し、受験者の意見を回答

英検2級のスピーキングテストでは、各質問に対し、説明をしたり自分の意見を述べたりします。

受験者の意見を尋ねる質問では、自分はどう思うのか(同意、不同意)、なぜそう思うのか、など、自分の意見をしっかりと説明する必要があります。

誰かの意見が取り上げられ、そのことについて意見を求められたら、まずは自分は同意なのか不同意なのかを明らかにし(I agree. / I disagree.)、どうしてそう思うのかを説明しましょう。

また、社会現象についての意見を問われた場合も、まずは自分の意見(結論)を最初に述べ、理由についても「We should…( We shouldn’t…)」などの表現を使い、答えられるようにしましょう。

過去問のなかには学校に生徒がスマホを持ち込むことをどう考えるか、医師の薬剤の処方量についてどう思うか、と問われるものがあります。

英検2級では社会的問題などが出題されるので、日頃からニュースなどで触れておき、自分の考えをまとめておくと良いでしょう。

英検2級

問題カードの返却、退室

スピーキングテストが終わったら、面接官に問題カードの返却を促されますので渡しましょう。

その後「You may go now.」と退室を促されますので、挨拶をして退室しましょう。

その時、Have a nice day. など挨拶をされた場合は You too. などの返事をしましょう。

退室後は、他の受験者と喋らずに会場から離れます。

以上が英検2級のスピーキングテストの流れになります。

このように、問題への解答だけではなく、面接官とのコミュニケーションも必要となりますので、挨拶なども練習しておくと良いでしょう。

受験者必見のスピーキングテスト対策!4つのポイントをご紹介

受験者必見のスピーキングテストの対策のポイントを、ここからご紹介します。

これまで英検2級のスピーキングテスト(二次試験)の流れを説明しました。

英検2級のスピーキングテストは一見簡単そうにも見える面接試験ですが、本番はやはりドキドキして上手くいかない事もあります。

今回ご紹介するポイントを参考に練習を行い、本番に備えましょう!

英検 スピーキングテスト 2級

1、試験管の目を見てはきはきと答えよう

英検2級のスピーキングテストでは、話す内容はもちろんですが、質問に答える際の対応や姿勢(アティチュード)も評価の1つになります。

下を向いたまま目を合わせないというのが一番評価が悪くなります。

試験官の目を見てはっきりと答えられるか、答える際の言葉の大きさや起伏なども評価の対象になります。

考える時には無言にならず、Well…なども使えるようにしておきましょう。

イメージとしては自分が外国人になりきって、試験官の目を見てハキハキと身振り手振りを加えながら答えるようにしましょう。

2、音読はゆっくり正しい発音で焦らず読み切る

音読ははっきり、ゆっくりとした発音で読み上げましょう。

もし知らない単語が出てきた場合でも、沈黙をさけ、スペルから発音を推測して英語らしく読み切ります。

抑揚をつけて読むと面接官に内容が伝わりやすいので、強弱を意識して読んでみましょう。

音読には時間制限がありませんので、焦らず落ち着いて読み切りましょう。

3、何度も声に出して練習をする

スピーキングテストはその名の通り、「話す」試験です。

練習は声に出して、何度も練習をしておきましょう。

また、社会的な話題に関する質問も出題されますので、日頃からニュースを読み、自分の意見を英語で話す練習もおすすめです。

声に出して練習をする際には、録音をしてみるのもおすすめです。

声のボリューム、発音や時制などのミスにも気付きやすいので、練習の際は是非録音をして聞き返してみましょう。

4、聞き返すときの言い方も覚えておこう!

面接官の発言が聞き取れない時は、聞き返すことが可能です。

うまく聞き取れない時は、「Could you say that again?」や「Pardon?」「Excuse me?」などの表現を使って聞き返しましょう。

ですが、何度も聞き返すのは減点対象となるので注意が必要です。

リスニング力が不十分とされ、質問が飛ばされてしまう可能性があります。

自然な範囲で聞き返しましょう。

また、考える時間が欲しい時、つまり即答できない時は「Well,…」など、考えていることを伝える表現も覚えておくと良いでしょう。

黙り込むことは避け、英語で「考え中」であることを伝える表現も合わせて覚えておくと安心です。

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今回は英検2級のスピーキングテストについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

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