英検の二次試験では、面接そのものよりも「控室で待っている時間が長かった」と感じる人が少なくありません。
しかも試験会場ではスマートフォンやタブレットなどの電子機器を自由に使えないため、普段のように動画やSNSを見て暇をつぶすことはできません。
何も準備せずに行くと、緊張したまま長時間待つことになり、本番前に疲れてしまう可能性もあります。
この記事では、英検二次試験の待ち時間の目安から、スマホなしでできる暇つぶし、直前対策、当日に持っていきたいものまで詳しく紹介します。
英検の二次試験で待ち時間ができたときの暇つぶし7選
英検二次試験では受付後すぐに面接が始まるとは限らず、控室でしばらく待機することがあります。
しかし、試験会場では携帯電話などの電子機器を使用できないため、普段とは違った暇つぶしを考えておく必要があります。
おすすめなのは、面接対策を軽く確認しながらも、頭を疲れさせすぎない過ごし方です。
ここでは、スマホがなくてもできて、本番前のコンディション作りにも役立つ暇つぶしを7つ紹介します。
| 暇つぶし | おすすめ度 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 面接対策ノートを読む | ★★★★★ | 最後に回答を確認したい人 |
| 参考書の重要ページを見る | ★★★★★ | 出題形式を再確認したい人 |
| よく使う英語表現を確認する | ★★★★★ | 話し始めに不安がある人 |
| 紙の本を読む | ★★★★☆ | 勉強しすぎると緊張する人 |
| 深呼吸して休む | ★★★★★ | 本番前に緊張しやすい人 |
| 頭の中で面接をシミュレーションする | ★★★★☆ | 面接経験が少ない人 |
| 周囲を気にせず静かに過ごす | ★★★★☆ | 集中力を温存したい人 |
面接対策ノートを読み返す
最もおすすめなのは、自分で作った面接対策ノートを読み返すことです。
過去に練習した質問と回答、間違えやすい表現、自分が言いやすいフレーズなどを1冊にまとめておけば、短時間でも効率よく復習できます。
試験直前に新しい表現を大量に覚えようとするより、すでに練習した内容を確認するほうが、本番でも言葉が出てきやすくなります。
特に自分が何度も間違えたポイントには印を付け、当日はその部分だけ確認できるようにしておくと便利です。
ノートを分厚くしすぎず、数ページで確認できる「二次試験直前用ノート」を作っておくと待ち時間との相性が良いでしょう。
紙の面接対策参考書を読む
自作ノートがない場合は、英検二次試験対策の参考書を1冊持っていく方法があります。
ただし、待ち時間に参考書を最初から読み始めるのではなく、面接の流れや回答例など重要なページだけ確認するのがおすすめです。
直前に大量の情報を入れると「覚えていないことが多い」と焦ってしまい、かえって緊張が強くなる場合があります。
付箋を付けておき、「困ったときの表現」「意見問題の答え方」など数か所だけ確認すると効率的です。
電子書籍ではなく、会場で使える紙の参考書を用意しておくことも大切です。
よく使う英語表現だけ確認する
待ち時間には、面接で使う可能性が高い英語表現を少数だけ確認するのも効果的です。
例えば自分の意見を聞かれた場合に備えて、「I think ~ because …」のように理由までつなげる形を確認しておくと安心できます。
ほかにも「Yes, I do.」「No, I don’t.」で終わらせず、その後に理由や具体例を付け加える意識を持っておくとよいでしょう。
質問を聞き取れなかった場合に慌てないよう、聞き返すときの英語表現も事前に確認しておくと安心です。
難しい英文を丸暗記するより、自分が確実に使える簡単な表現を整理することを優先しましょう。
紙の本や文庫本を読む
ずっと英検の参考書を読んでいると緊張が強くなる人は、普通の本を持っていくのも一つの方法です。
小説やエッセイなど、自分が普段から読み慣れているものなら、試験のことを考え続けずに済みます。
特に待ち時間が長くなった場合、ずっと面接問題を確認していると頭が疲れ、本番まで集中力が持たないことがあります。
10分ほど参考書を確認したら、その後は読書をして気持ちを切り替えるといった使い分けもおすすめです。
面接室前の待機場所へ移動すると資料をしまうよう案内されることがあるため、係員の指示には必ず従いましょう。
深呼吸をして何もしない時間を作る
暇だからといって、待ち時間をすべて勉強に使う必要はありません。
むしろ本番直前は、椅子に座ってゆっくり呼吸し、頭を休ませる時間を作ることも重要です。
緊張していると呼吸が浅くなりやすいため、鼻からゆっくり息を吸い、時間をかけて吐くことを意識してみましょう。
周囲の受験者が参考書を読んでいても、自分まで焦って勉強を始める必要はありません。
すでに十分対策してきたのであれば、直前は知識を増やすよりも落ち着いた状態で面接室へ入ることを優先しましょう。
頭の中で面接の流れをシミュレーションする
道具を使わずにできる暇つぶしとして、面接の流れを頭の中でシミュレーションする方法もあります。
「入室する」「面接カードを渡す」「着席する」「問題カードを受け取る」といった流れを順番に思い浮かべてみましょう。
さらに、質問された場面を想像し、自分が落ち着いて英語で回答しているところまでイメージすると本番への不安を減らしやすくなります。
英検公式では、各級について面接室への入室から退室までを確認できるバーチャル二次試験も公開されています。
当日にスマホで確認するのではなく、前日までに見ておき、会場ではその内容を頭の中で復習するとよいでしょう。
周囲を気にせず静かに過ごす
英検の控室では、周囲に同じ級を受験する人がいるため、ほかの受験者が気になってしまうことがあります。
参考書を熱心に読んでいる人を見ると、「自分ももっと勉強しなければ」と焦るかもしれません。
しかし、試験直前に他人と比較しても英語力が急に変わるわけではなく、余計な緊張につながる可能性があります。
自分で決めておいた確認事項が終わったら、静かに座って順番を待つくらいで十分です。
待ち時間は勉強時間というより、本番で力を出すための準備時間だと考えると過ごしやすくなります。
英検二次試験の待ち時間はどれくらい?
英検二次試験で気になるのが、会場に到着してから何分くらい待つのかという点です。
英検公式では、二次試験の終了予定時間について、受付を通った時間から60分前後を目安としています。
ただし、これは面接まで60分必ず待つという意味ではなく、受付から面接終了までを含めた目安です。
会場や当日の進行状況によって前後するため、試験後の予定には十分な余裕を持たせておきましょう。
受付から終了までは60分前後が一つの目安
英検二次試験は、面接自体が何十分も続く試験ではありません。
級によって違いはあるものの、実際の面接はおおむね数分から10分程度で、会場で過ごす時間の多くは受付や控室での待機です。
英検公式の案内では、終了予定時間は受付を通った時間から60分前後が目安とされています。
ただし、受験者数や面接室の進み具合などによって終了時刻が前後する可能性があります。
試験終了直後に電車や別の予定を入れるのではなく、余裕を持ったスケジュールを組んでおくと安心です。
控室では面接カードの記入などを行う
受付を済ませると、受験者は控室へ案内され、面接まで待つことになります。
控室では受験者心得を確認したり、面接カードに必要事項を記入したりするため、最初から完全な自由時間になるわけではありません。
記入が終われば、自分の順番が来るまで待機する時間が発生します。
そのため、紙の参考書やノートなどを一つ持っておけば、空いた時間を使いやすくなります。
面接室へ移動した後は控室に戻れないため、移動するときにはすべての荷物を持っていきましょう。
面接終了後は控室に戻らず退出する
二次試験は、自分の面接が終われば基本的にそこで試験終了となります。
面接室を出た後に控室へ戻って友人を待ったり、これから受験する人と面接内容について話したりすることはできません。
係員の案内に従って、そのまま会場の外へ向かいます。
保護者と一緒に会場へ行く場合は、試験が終わってから連絡を取る前提ではなく、あらかじめ待ち合わせ場所を決めておくと安心です。
特に小学生など一人で移動することに慣れていない受験者は、入口付近など分かりやすい場所を事前に確認しておきましょう。
暇つぶし前に知りたいスマホや電子機器のルール
英検二次試験の暇つぶしを考えるうえで、最も注意したいのが電子機器の扱いです。
普段の待ち時間ならスマホを使う人が多いものの、英検会場では同じ感覚で使用することはできません。
携帯電話だけでなく、タブレットなどの電子機器も使用禁止となっているため、暇つぶしグッズは紙を基本に考えましょう。
当日は会場独自の案内が行われる場合もあるため、必ず係員の指示を優先してください。
スマホで動画やSNSを見る暇つぶしはできない
受付後の待ち時間にYouTubeを見たり、SNSを眺めたりして時間をつぶそうと考えている人は注意が必要です。
英検では携帯電話等の電源を切り、会場で配布される「受験者証 兼 携帯電話等収納ケース」に入れて封をするよう案内されています。
会場の外に出るまでは使用できないため、英単語アプリや面接練習アプリを直前に使う方法も避ける必要があります。
スマホで勉強したい場合は、自宅や会場へ向かう途中までに済ませておきましょう。
控室ではスマホがなくても困らないよう、必要な資料をあらかじめ紙にして持参するのがおすすめです。
タブレットや電子辞書にも頼らない
スマホが使えないならタブレットを持っていけばよいと考えるのも避けたほうがよいでしょう。
英検ではタブレット端末などの電子機器についても使用禁止と案内しています。
電子辞書などについても、当日の暇つぶしや直前確認に使う前提で準備しないほうが安全です。
単語や回答例を確認したい場合は、自分のノートや紙の参考書を利用しましょう。
会場で判断に迷った場合は自己判断で機器を取り出さず、係員の指示を確認することが大切です。
面接室前へ移動したら資料をしまう
控室で参考書を読めたとしても、面接室の直前までずっと見続けられるとは限りません。
英検の面接カードに記載されている注意事項では、面接待機席で受験書類の確認が終わった後、面接カード以外の書類をしまうよう案内されています。
つまり、最後の最後まで参考書を開くことを前提にするのではなく、控室にいる間に必要な確認を済ませておくことが重要です。
係員から移動の指示が出たら、勉強を続けようとせず速やかに荷物をまとめましょう。
面接室前では新しい知識を覚えるより、呼吸を整えて英語を話す準備をするほうがよいでしょう。
待ち時間を合格につなげる直前対策
せっかく待ち時間があるなら、単なる暇つぶしではなく、二次試験の直前対策として活用することもできます。
ただし、試験当日に新しい文法や大量の単語を覚えようとするのはおすすめできません。
短時間で確認でき、本番の回答に直接つながるポイントへ絞ることが重要です。
ここでは、控室で無理なく確認できる4つのポイントを紹介します。
面接の流れを再確認する
初めて二次試験を受ける人は、英語力そのものより「次に何をすればいいか分からない」という不安で緊張することがあります。
そこで待ち時間には、入室から退室までの流れを簡単に確認しておきましょう。
面接カードを渡すタイミング、着席するタイミング、問題カードを受け取ってから何をするのかなどを把握しておけば、余計な戸惑いを減らせます。
英検公式のバーチャル二次試験を前日までに確認し、当日は流れをまとめたメモだけを見る方法もおすすめです。
試験形式を理解しているだけでも、面接官の英語を落ち着いて聞きやすくなります。
自分の意見を答える型を確認する
英検二次試験では級に応じて、受験者自身の考えや意見を尋ねる質問があります。
このとき大切なのは、難しい英文を作ることよりも、質問に対して明確に答えて理由を付けることです。
例えば「結論を言う→理由を言う→必要なら具体例を加える」という自分なりの回答パターンを決めておくと話しやすくなります。
待ち時間には紙に書いた回答例を丸暗記するのではなく、この話し方の順番を確認しておきましょう。
本番で想定外のテーマが出ても、型が身についていれば自分の知っている英語で答えやすくなります。
聞き返す表現を確認する
面接官の質問が一度で聞き取れない可能性も考えておきましょう。
英検公式では、質問を聞き取れなかったときに自然な流れで英語による聞き返しを行うこと自体は、減点対象にならないと案内しています。
ただし、不自然な聞き返しや何度も繰り返す聞き返しは減点対象になる可能性があります。
そのため、試験直前には「Pardon?」「Could you say that again?」など、自分が普段から使える表現を一つか二つ確認しておけば十分です。
聞き取れなかった瞬間に固まるのではなく、落ち着いて対応する準備をしておきましょう。
難しい勉強を始めない
試験直前になると、「知らない単語が出たらどうしよう」と不安になり、参考書を最初から読み直したくなることがあります。
しかし、数十分で英語力を大幅に伸ばすことは難しく、知らない内容を次々見つけることで自信を失う可能性があります。
待ち時間に確認するのは、自分がこれまで練習してきた内容だけで問題ありません。
間違えやすいポイントを数個見直したら参考書を閉じ、あとは体力と集中力を温存しましょう。
「新しいことを覚える時間」ではなく「できることを確認する時間」と考えるのがおすすめです。
当日に慌てないための持ち物と過ごし方
英検二次試験の待ち時間を快適に過ごすには、当日の持ち物を事前に準備しておくことも大切です。
特にスマホを暇つぶしに使えないため、普段なら持っていかない紙の教材が役立ちます。
一方で、大量の参考書を持参すると荷物が増え、直前に何を確認すべきか迷ってしまいます。
必要なものを絞り、試験そのものに集中しやすい状態を作っておきましょう。
| 持ち物 | 用途 |
|---|---|
| 二次受験票など指定された受験書類 | 受付・本人確認 |
| 顔写真付き身分証明書 | 本人確認 |
| HBの鉛筆またはシャープペンシル | 面接カード記入 |
| 消しゴム | 記入内容の修正 |
| 面接対策ノート | 待ち時間の復習 |
| 紙の参考書1冊 | 面接形式や回答例の確認 |
| ハンカチ・ティッシュ | 身だしなみ・トイレ利用時 |
| 腕時計 | 時間確認用として会場ルールに従う |
参考書は1冊か薄いノートに絞る
待ち時間対策として参考書を何冊も持っていく必要はありません。
大量の教材があると、どれを見ればよいのか迷い、短い待ち時間をかえって無駄にしてしまいます。
二次試験専用の参考書を1冊だけ持っていくか、自分が必要な内容だけ薄いノートにまとめておく方法がおすすめです。
特に、過去に答えられなかった質問や、言い間違えやすいフレーズだけをまとめておけば効率よく確認できます。
荷物も軽くなり、面接室へ移動するときにも慌てずに済みます。
当日使う書類と本人確認書類を前日に確認する
面接対策以上に重要なのが、指定された受験書類や本人確認書類を忘れないことです。
2026年度第1回検定から、1級から3級では英検が定める顔写真付き身分証明書の原本提示が必要になっています。
必要な書類については受験する年度や申込方法によって確認事項があるため、必ず最新の二次受験票と英検公式サイトを確認してください。
試験当日の朝に探し始めると、忘れ物だけでなく遅刻につながる可能性もあります。
前日のうちに受験票や筆記用具などを一つのバッグへまとめておくと安心です。
面接後の予定には余裕を持たせる
英検公式では受付から終了まで60分前後を目安としていますが、必ずその時間に終了するとは限りません。
当日の受験者数や進行状況によっては、予定より長く会場にいることも考えておく必要があります。
試験直後に電車や高速バスなど時間変更が難しい予定を入れる場合は、十分な余裕を確保しておきましょう。
特に保護者が送迎する場合は、終了時刻をピンポイントで予想するより、あらかじめ待ち合わせ場所を決めておくほうが安心です。
終了時間を気にしながら面接を受ける状況を避けることも、本番に集中するための対策になります。
まとめ
英検の二次試験では受付から終了まで60分前後が一つの目安となり、その中で控室の待ち時間が発生します。
会場ではスマートフォンやタブレットなどの電子機器を使用できないため、暇つぶしには紙の参考書や自作ノート、文庫本などを準備しておくのがおすすめです。
ただし、待ち時間をすべて勉強に使う必要はなく、面接の流れや回答の型を確認したら、深呼吸をして静かに休む時間を作っても問題ありません。
面接直前に重要なのは新しい知識を増やすことではなく、これまで練習してきた内容を落ち着いて発揮できる状態に整えることです。
スマホなしでも過ごせる準備をしておけば、長い待ち時間に焦ることなく、余裕を持って二次試験本番を迎えられるでしょう。
