スピーキングテストで使える表現が知りたい!
スピーキングテストで使える表現とはどのようなフレーズがあるのでしょうか?
この記事を読んでいる人で、スピーキングテストを苦手だと感じる人が多いのではないでしょうか?
国際化が進む現在、IELTSやTOEIC、TOEFL、英検などの英語試験を受ける方が増えてきています。
英語試験にはスピーキングテストが含まれているものが多いため、苦手意識がある方にとって、スピーキングテストは試練に感じられるかもしれません。
今回のブログでは、スピーキングテストで使える表現として、どのような話し方やフレーズがあるのか、テスト・シーン別に紹介します。
スピーキングテストは緊張してうまく言葉が出てこない事もありますが、「えぇっと」など、考える時や聞き返すときに使える表現もご紹介しますので、ぜひご参考にしてみてください。
IELTSやTOEIC、TOEFL、英検でスピーキングテストは実施
IELTSや、TOEIC、TOEFL、英検のスピーキングテストにはそれぞれ傾向に違いがあります。
IELTS | 「自然なボキャブラリーを使うこと」、多少の文法の間違いは気にせず「複雑な構造の文章で話すこと」「聞かれたことに答える」、「自然な会話ができるか」を問われます。 |
TOEIC | 「発音やイントネーション」「文法」「時事問題に関する自分の意見」などが問われます。 |
TOEFL | 「流れ、発音、ペース、イントネーション」「文法と用語の使い方」「話す内容と論理性」が問われます。解答のテンプレートがあるのでそれに慣れておくと良いでしょう。 |
英検 | 各級で必要とされるレベルの英語を使用し、適切に表現できるかが問われます。 級が上がるにつれて社会的な話題も出題されますので、ニュースに関心を持つと良いでしょう。 |
どのスピーキングテストでも求められるのは、コミュニケーション能力です。
この記事では、多種多様なスピーキングテストで幅広く使える表現をご紹介します。
スピーキングテストで役立つ!使える表現【フレーズ集】
スピーキングテストで役立つ「使える表現」とは、どのようなフレーズなのでしょうか?
ここではシーン別に使える表現、フレーズを紹介しますのでぜひ参考にしてください。
とくに、「すぐに言葉が出てこないときに使える表現・フレーズ」は、どの試験のスピーキングテストでも有用で、さらには日常会話でも使える便利な表現です。
「使える表現」をしっかりと身につけてスピーキングテストで活用してみてください。
日常会話で使えるフレーズ(挨拶、自己紹介)
スピーキングテストの始まりや日常会話において、あいさつや自己紹介に使える表現には、以下のフレーズが使えます。
■挨拶・自己紹介
「Hello!」
「Let me introduce myself・・・」
「Nice to meet you.」
「I’m glad to meet you.」
また、スピーキングテストでは部屋を出るときなど、別れ際に試験官へ一言添えると良い印象を与えることができます。
黙って退室しないように気をつけましょう。
ここでは日常会話にも使える便利な別れの挨拶をご紹介します。
■別れの挨拶
「It was great talking to you.」
「Have a nice day!」
また、スピーキングテストによっては自己紹介で趣味などを聞かれることもあります。
■趣味などの自己紹介で使える表現
「I like~」
「My favorite ~ is ~」
「In my spare time, ~」
日常会話ではお互いのことを知ることが大切なので、自分の趣味や好きなことについて英語表現が使えるようにしておきましょう。
順序づけて話す
順序付けて話す、というと難しく聞こえますが、「but」「yet」「however」などで話を膨らませたり、「finally」「first of all」など物事を順序だてて、論理を展開するように意識しましょう。
こうして言葉と言葉の間に入れて文章をつなぎ、言いたいことを整理するために便利なフレーズのことを「ディスコースマーカー(discourse marker)」といいます。
ディスコースマーカーは大変使える表現です。
たとえば「but」が出てきたら、ここまでとは逆の内容を話すつもりだと察することができますね。
このように「ディスコースマーカー」を使うと物事を時系列で話したり、話に膨らみを持たせることができます。
情報を付け加える
先ほどの「ディスコースマーカー」は情報を付け加えるのにも使える表現です。
たとえば「for example」を使うと、例を挙げてさらにわかりやすく説明できますし、「I mean」を使うと話を要約できるので、英会話のスキルアップに使える表現です。
「ディスコースマーカー」は、順序をつけたり情報を付け加えたりする時に便利なうえ、論理的に話を進める際にも適しており、英語試験におけるスピーキングテストでも非常に有効です。
ぜひ身につけておきましょう。
何かと比べる、逆説
スピーキングテストでは物事を比較して説明する場面が出てきます。
そんなときに使えるのが比較級を使った以下の表現です。
■比較級を使用した表現
「more important than ~」
「better than ~」
■副詞をプラスした比較する表現
「significantly bigger than ~」
「a bit further than ~」
「for more interesting than ~」
また、Aに比べてBを際立たせる場合に使える言い回しには、「not A but B」
「B rather than A」などの表現があります。
■「実は」「ホントは」など逆説的に使える表現
「Actually・・・」
「The thing is・・・」
このフレーズは会話のランクアップを狙えますが、前の文をきちんと把握しておかないと会話がねじれてしまうので正しく使えるようにしましょう。
結論
日本語では最後に結論を持ってくることが多いですが、英会話ではまず結論を先に伝え、その後になぜそう考えるのかという理由や例などを話します。
スピーキングテストでも同様のことが言えるでしょう。
■ディスカッションなどで賛成するときの表現
「Exactly」
「Absolutely, I (wholeheartedly) agree with that.」
このフレーズのあとに「because・・・」と理由を伝えます。
■反対するときの表現
「I don’t think so」
「I’m afraid I disagree」
このフレーズのあとに理由や事例を挙げましょう。
これ以外にも自分の意見を伝えるときに使える表現をご紹介しましょう。
■自分の意見を伝える表現
「It seems to me that ~」
「In my opinion, ~」
「I think that ~」
「I believe that ~」
「As I see it ~」
上記以外にも多くありますが、この中の2つか3つを常に使えるように準備しておきましょう。
1つだと偏った印象になりますし、すべての質問で答え方を変えるのは不自然ですよね。
2つ、3つほどの表現やフレーズが口について出るようになればベストです。
スピーキングテストの時事問題では、自分の意見や考えをはっきり述べることが求められるときもあります。
強調する意味を込めて以下のような使える表現を身につけておきましょう。
「I’m certain that ~」
「I’m sure that ~」
「There’s no way that ~」
すぐに言葉が出てこない時のフレーズ
英会話に限らず、とっさに言葉が出てこないことはありますよね。
スピーキングテストではいくら大切なことを考えていても「沈黙」が減点の対象になることもあります。
つまり「いま考えています」という意思表示をはっきりと口にすることが求められるのです。
■考え中のとき使える表現
「Well・・・」
「Let me see・・・」
「What should I say・・・」
これ以外にも日本語の発音に近い「Hmm」「Ummm」も使える表現なので、自然と口から出るように日頃から意識しておくといいかもしれません。
聞き返すときに使えるフレーズ
スピーキングテストで、緊張していて試験官の言ったことを聞き逃した、聞き取れなかったという経験はないでしょうか?
スピーキングテストの試験官は、評価する役目以外にも受験者がベストを尽くせるように手助けする役割も兼ねています。
以下の使える表現で、遠慮せずに聞き返しましょう。
■発言を聞き返すときの表現
「Could you repeat that, please?」
「Sorry, I didn’t understand the question.」
「Pardon me?」
■難しい表現を言い換えてほしいときの表現
「Could you rephrase your question?」
「Would you mind explaining what you mean by?」
「Could you explain the question, please?」
ただし、テストによっては何度も聞き返すと次の質問に移る場合があります。
テストの傾向も同時におさえておきましょう。
スピーキングテストの重要なポイント4つ
ここではスピーキングテストの重要なポイントを4つ説明します。
どのスピーキングテストでも大切なのは、「コミュニケーションを取ろうとしているか」という姿勢です。
テストの本番という場面では答えることに必死になってしまうもの。
しかしそこで黙ってしまったり、固まってしまうと減点の対象になることも。
スピーキングテストではリラックスして、相手が何を聞きたいのかを理解し、もしすぐに答えが出なくても「いま考えています」という姿勢を伝えるためにも、さまざまな表現を使えるようにしておくと安心です。
1.本番での沈黙はNG!時間を稼げるフレーズも覚えておこう
先述のとおり、スピーキングテストではいくら大切なことを考えていても沈黙はNG。減点対象となるので要注意です。
スピーキングテストでは「いま考えていますよ」という意思表示も口に出すと面接官の印象を良くできます。
このときに使えるのが「filler(満たすもの)」というつなぎの表現。
このつなぎの表現は非常に便利ですが、表現やフレーズによってはスピーキングテストでは使わない方がいいものもあるので注意しましょう。
(例、「You know・・・」はカジュアルなのでテストには向きません)
スピーキングテストで使える「filler」には、「Let me see ・・・」「Well ・・・」などがあります。
これでも十分ですが、英検なら準1級以上などのレベルであれば、さらに踏み込んで「どう言えば伝わりやすいかな?」といった態度を示したいところです。
そんな時には、「How can I say・・・」「What should I say・・・」といった表現がオススメです。
2.積極的に使ってフレーズを覚えよう
どれほど英語のフレーズの勉強をしていても、口に出さないと身につかないのが言語。
海外留学をすると語学力がアップするのは、毎日毎日英語を聞いて話すからです。
オススメは「シャドーイング」と「英語で独り言」です。
シャドーイングとは、耳から聞いた英語をそのまま口に出すことでフレーズのアクセントを身につけるという方法。
また、「英語で独り言」を言うと、話したいことを英語でどう表現するのか思いつかずに調べる必要が出てくることもあります。
習ったばかりのフレーズを独り言に取り込んで繰り返しましょう。
3.語彙力を増やそう
スピーキングテストでは思わぬことを聞かれる場面もあります。
そのためにも語彙力は少しでも多く身につけておきましょう。
語彙力を増やすには、まず自分が言いたいことを英語ですべて話せるか試してください。
「これが言いたいのに、英語でどう表現するのかわからない」と気が付くことが、語彙力を増やすきっかけになります。
また、「パラフレーズ」という言い換え表現にも挑戦しましょう。
パラフレーズは非常に使える表現です。
たとえば「今日は休みです」という1文でも「I’m off today」という言い方の代わりに
「It’s my day off today.」
「I’ll just stay at home and do nothing.」
という言い回しもあります。
スピーキングテストの練習で一定の英語で話せるようになったあとは、「これって他の言い方はないのかな?」を常に考えて使えるパラフレーズを増やしましょう。
4.録音して発音を確認しよう
自分の発音を聞いたことはありますか?
やや気恥ずかしいですが、自分の発音を聞いてみることをオススメします。
音読していても「できた気になる」ことが多いからです。
実際に自分の発音を録音してみて聞いてください。
とくに日本語にない発音、たとえば「th」「f」「v」がきちんと発音できているのか、破裂音の「p」や「b」が発音できているかを確認しましょう。
また、文章全体を正しいアクセントで発音できているのかを客観的に判断できます。
できていない部分を確実に発音できるように繰り返し練習をしましょう。
4.外国人になりきって身ぶり手ぶりをまねしよう
日本人が英語を話すときに陥りやすいのが、緊張して小さい声で話したり、文法や単語に集中しすぎて表現が単調になったりすること。
それでは良い印象を持たれなかったり、実際の英会話の場面では何度も聞き返されたり、大勢で話していると発言していることに気づかれないこともあります。
スピーキングテストでは、大きな声ではっきりと身振り手振りを加えて話すことを心がけてください。
テレビやドラマなどで、英語圏の人の身振り手振りが大きいと感じたことはないでしょうか?
もちろん文化の違いもありますが、この身振り手振りには「私はいま話しています。こちらをみてください。」という意思表示も入っています。
外国人になりきったつもりで、大きな声で話し、身振り手振りを使って伝えることを心がけてください。
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英語試験のスピーキングテストで使える表現を幅広くご紹介しました。
スピーキングテストは「必要とするレベルの英語を使用し、適切に表現できるか」を問われます。
レベルが上がるにつれて、試験内容が身近なものから社会問題へと変わっていき、使用する単語のレベルも上がっていきます。
自分が今どのレベルにいるのかをしっかり把握し、自信をもってスピーキングテスト本番に臨めるよう対策していきましょう。
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