英語を勉強していると、「such a nice person」と「sports such as tennis」のように、よく似たsuchを使った表現が登場します。
見た目は似ていますが、such aは主に「とても〜な」「そのような〜」と名詞を説明・強調する表現で、such asは「〜など」「例えば〜」と具体例を挙げる表現です。
この違いが分かれば、英文を読むときだけでなく、自分で英作文するときにもsuchを迷わず使えるようになります。
この記事では、such aとsuch asの違いから語順、例文、soやlikeとの使い分け、よくある間違いまで初心者向けに詳しく解説します。
such aとsuch asの違いをまず結論から理解する
such aとsuch asは、どちらにもsuchが含まれているため混同しやすい表現ですが、英文の中で果たしている役割は大きく異なります。
such aは基本的に単数の可算名詞を説明したり強調したりするときに使い、such asはあるカテゴリーに含まれる具体例を示すときに使います。
日本語訳だけで覚えるよりも、suchの後ろにどのような語が続いているかを見ると判断しやすくなります。
まずは基本的な意味と語順を押さえ、2つの表現を頭の中で完全に分けておきましょう。
such aは名詞を説明したり強調したりする表現
such aは、「そんな〜」「そのような〜」という意味のほか、「とても〜な」という強調にも使われる表現です。
例えば「She is such a kind person.」なら、「彼女は本当に親切な人です」という意味になります。
ここではkindという形容詞だけではなく、a kind personという名詞を含むまとまり全体をsuchが強めていると考えると分かりやすいでしょう。
単に「とても親切だ」と言うのであれば「She is so kind.」と表現できるため、suchは名詞と一緒に使うという特徴を意識することが重要です。
such asは具体例を挙げる表現
such asは、「〜など」「〜のような」「例えば〜」という意味で、あるグループやカテゴリーの具体例を示すときに使います。
例えば「I like sports such as tennis and soccer.」なら、「私はテニスやサッカーなどのスポーツが好きです」という意味です。
sportsという大きなカテゴリーを先に示し、その具体例としてtennisとsoccerを後ろに置いていることがポイントです。
英語長文でsuch asを見つけたら、後ろには前に出てきた言葉の具体例が続く可能性が高いと考えると、文章の意味をつかみやすくなります。
such aとsuch asでは役割そのものが違う
such aとsuch asの最大の違いは、such aが名詞の性質や程度を表すのに対して、such asは具体例を紹介する点です。
「It was such a beautiful place.」ではbeautiful placeという名詞句を強調しており、「とても美しい場所だった」という意味になります。
一方、「beautiful places such as Kyoto and Nara.」なら、beautiful placesの具体例としてKyotoとNaraを挙げています。
どちらもsuchが使われていますが、「強調・説明」なのか「例示」なのかを確認すれば、意味を取り違えることは少なくなります。
語順を見れば簡単に見分けられる
such aの基本語順は「such a+形容詞+単数の可算名詞」で、such asは「カテゴリーを表す名詞+such as+具体例」という形がよく使われます。
例えば「such a useful tool」なら「とても便利な道具」、「tools such as computers」なら「コンピューターなどの道具」という意味です。
英文を見た瞬間に意味を判断したい場合は、suchの直後にaやanがあるのか、それともasがあるのかを見る方法が有効です。
慣れてくれば日本語へ訳さなくても、語順を見るだけで「強調なのか例示なのか」を判断できるようになります。
such aのaは単数の可算名詞に必要
such aという形になるのは、後ろに数えられる単数名詞が置かれているからです。
例えばperson、book、day、ideaなどは1つならaまたはanが必要なので、「such a nice person」「such a good book」のようになります。
母音の音から始まる単語の場合は「such an interesting idea」のようにanを使います。
つまりsuch aを一つの熟語として丸暗記するより、「such+a/an+形容詞+単数の可算名詞」という構造で理解した方が応用しやすくなります。
複数名詞や不可算名詞ではaを付けない
suchの後ろが複数名詞や不可算名詞の場合、aやanは使いません。
例えば「They are such kind people.」なら「彼らは本当に親切な人たちです」となり、peopleが複数形なのでaは不要です。
また、「It is such good information.」のようにinformationなどの不可算名詞を使う場合もaは入りません。
「such a」という形だけを暗記すると複数形でもaを入れてしまいやすいため、名詞が単数の可算名詞かどうかを確認する習慣を付けましょう。
such aとsuch asの違いを早見表で確認
| 表現 | 主な意味 | 基本的な形 | 例文 | 日本語訳 |
|---|---|---|---|---|
| such a | とても〜な、そのような〜 | such a+形容詞+単数名詞 | He is such a nice guy. | 彼は本当にいい人です |
| such an | とても〜な、そのような〜 | such an+形容詞+単数名詞 | It was such an amazing experience. | とても素晴らしい経験でした |
| such | とても〜な、そのような〜 | such+複数名詞・不可算名詞 | They are such good friends. | 彼らは本当に良い友人です |
| such as | 〜など、例えば〜 | 名詞+such as+具体例 | I like fruits such as apples. | 私はリンゴなどの果物が好きです |
| such A as B | BのようなA、BなどのA | such+A+as+B | I enjoy such sports as tennis. | 私はテニスなどのスポーツを楽しみます |
such aの意味と使い方を例文で理解する
such aを使いこなすためには、単に「とても」と訳して覚えるのではなく、suchが名詞を含むまとまりを説明していると理解することが大切です。
日常会話では、人や出来事に対する驚き、感動、評価などを強調するときによく使われます。
また、such aの後ろにthat節を続ければ、程度だけでなく、その結果まで説明することもできます。
基本となる語順を例文と一緒に覚えて、会話や英作文でも自然に使えるようにしていきましょう。
such a+形容詞+単数名詞が基本形
such aで最も覚えておきたいのが、「such a+形容詞+単数の可算名詞」という語順です。
例えば「It is such a beautiful day.」なら、「今日は本当に素晴らしい日ですね」という意味になります。
「He is such a talented singer.」なら、単に歌手であることを伝えるのではなく、「本当に才能のある歌手だ」という強い評価を加えられます。
「a such beautiful day」のようにaをsuchより前へ置くのは基本的に誤りなので、such aの順番で覚えておきましょう。
形容詞がなくてもsuch aを使える
such aの後ろには必ず形容詞が必要というわけではなく、「such a+名詞」という形になることもあります。
例えば「I have never seen such a thing.」なら、「そんなものは今まで見たことがありません」という意味です。
このsuchは強調の「とても」というより、「そのような」「そんな種類の」という意味で使われています。
suchの基本イメージを「そのような種類・程度のもの」と捉えておくと、強調表現以外の文章にも対応しやすくなります。
such aの後ろにthatを置くこともある
「such+名詞句+that+文」という形にすると、「とても〜なので…」「…するほど〜だ」という結果を表現できます。
例えば「It was such a good movie that I watched it twice.」なら、「とても良い映画だったので2回見ました」という意味です。
「She is such a kind person that everyone likes her.」なら、彼女がとても親切なので皆から好かれているという因果関係を伝えられます。
such aだけで文が終わる場合とsuch a … thatが続く場合を両方覚えておけば、長めの英文にも対応しやすくなります。
会話ではSuch a shameなどの形もよく使う
such aは文章だけでなく、感情を伝える短い会話表現にもよく登場します。
代表的なのが「Such a shame!」で、「それは残念だ」「もったいない」といった意味で使えます。
ほかにも「Such a surprise!」なら「なんて驚きだ」、「Such a beautiful view!」なら「なんて美しい景色なんだ」と感嘆を表せます。
日常会話では主語と動詞を省いた形も使われるため、完全な文だけでなくフレーズ単位でも覚えておくと便利です。
such asの意味と使い方を例文で理解する
such asは、英会話だけでなく学校英語、ビジネス文書、ニュース、論文などでも頻繁に登場する例示表現です。
前に述べた大きなカテゴリーについて、「具体的には何が含まれるのか」を後ろから説明する働きがあります。
日本語では「〜など」「例えば〜」「〜のような」と訳されるため、文脈に合わせて自然な日本語を選ぶのがポイントです。
such aとの違いに加えて、A such as Bとsuch A as Bという2つの語順も理解しておきましょう。
such asの後ろには具体例が続く
such asの基本的な役割は、前にあるカテゴリーや抽象的な言葉について具体例を挙げることです。
例えば「I enjoy outdoor activities such as hiking and camping.」なら、outdoor activitiesの例としてhikingとcampingを紹介しています。
「We sell Japanese food such as sushi and tempura.」なら、日本食という大きなカテゴリーの中から寿司と天ぷらを例として挙げています。
長文読解ではsuch asの後ろにある単語を見ることで、その前にある知らない単語のおおよその意味を推測できる場合もあります。
A such as Bとsuch A as Bは似た意味になる
具体例を挙げる表現には、「A such as B」だけでなく「such A as B」という語順もあります。
例えば「I like sports such as tennis and soccer.」と「I like such sports as tennis and soccer.」は、どちらもテニスやサッカーなどのスポーツが好きだという内容を表せます。
現在の一般的な英文では「sports such as tennis」のように、カテゴリーを先に置いてから具体例を追加する形を目にする機会が多いでしょう。
英文解釈ではsuchとasが離れていることもあるため、「such A as B」を見つけたらBがAの具体例になっていないか確認すると理解しやすくなります。
such asの前後のカンマは文の構造で変わる
such asを使うとき、必ず前にカンマを置かなければならないと覚える必要はありません。
例えば「Animals such as dogs and cats are popular pets.」のように、dogs and catsがどのanimalsについて話しているかを限定する重要な情報なら、カンマなしで自然に使えます。
一方、すでに意味が成立している名詞に補足的な具体例を加える場合は、「Some fruits, such as apples and oranges, contain plenty of fiber.」のようにカンマで挟むことがあります。
カンマの有無だけを機械的に暗記するのではなく、その具体例が文の意味に欠かせない情報なのか、補足情報なのかを考えると判断しやすくなります。
such asの後ろには動名詞も置ける
such asの後ろは普通の名詞だけでなく、名詞の働きをする動名詞を具体例として置くこともできます。
例えば「I enjoy activities such as swimming and running.」なら、「水泳やランニングなどの活動を楽しんでいます」という意味です。
swimmingとrunningは形としてはingですが、この文ではactivityの具体例となる名詞的な働きをしています。
「such asの後ろには名詞の具体例が来る」と理解しておけば、名詞句や動名詞が使われる文章にも対応できます。
such aとsuch asに似た表現との違い
such aとsuch asを理解すると、次に迷いやすいのがso、like、for example、as suchなどの似た表現です。
日本語訳だけを見ると同じような意味になるものがありますが、英語では後ろに置ける語や文中での役割が異なります。
特にsuchとsoはどちらも強調に使われ、such asとlikeはどちらも具体例を示せるため、セットで違いを覚えると効率的です。
ここでは、英作文で選択に迷いやすい4つの表現を比較します。
such aとsoは後ろに置く語が違う
suchとsoはどちらも「とても」「そんなに」と程度を強められますが、後ろに置く語が異なります。
「such a beautiful day」ではbeautifulだけでなくdayという名詞まで含めて強調していますが、「so beautiful」では形容詞beautifulを直接強調します。
そのため「It was such a beautiful day.」は「It was so beautiful.」や「The day was so beautiful.」のように言い換えられます。
「suchは名詞を含むまとまり」「soは形容詞や副詞」という基本ルールを押さえると、使い分けがかなり簡単になります。
| such | so |
|---|---|
| such a nice person | so nice |
| such beautiful weather | so beautiful |
| such good students | so good |
| such an interesting story | so interesting |
such asとlikeはどちらも具体例に使える
such asとlikeは、現代英語ではどちらも「〜のような」「〜など」と例を示す目的で使われます。
例えば「I like sports such as tennis.」と「I like sports like tennis.」は、会話ではどちらも自然に使える表現です。
一般的にはsuch asの方がややフォーマルで文章でも使いやすく、likeは会話で気軽に使いやすい傾向があります。
学校英語やビジネス文書などで明確に具体例を示したい場合はsuch asを使うと整理しやすいでしょう。
such asとfor exampleは置き方が違う
such asとfor exampleはどちらも「例えば」と訳せますが、文法的な使い方は同じではありません。
such asは「I like sports such as tennis.」のようにカテゴリーを表す名詞と具体例を直接つなげるのが基本です。
一方、「I like many sports. For example, I play tennis every weekend.」のように、for exampleは文全体に対して具体的な説明を付け加えることもできます。
名詞の具体例をその場で並べたいならsuch as、別の文や説明として例を出したいならfor exampleと考えると使い分けやすくなります。
such asとas suchはまったく別の表現
such asと非常によく似ているため注意したいのが、語順を逆にしたas suchです。
such asは「〜など」と具体例を示しますが、as suchは「そのようなものとして」「それ自体として」といった意味になります。
例えば「He is the manager and should be treated as such.」なら、「彼はマネージャーなので、そのような立場の人として扱われるべきだ」という意味です。
such asとas suchは見た目こそ似ていますが別の表現なので、「asの位置が変われば意味も変わる」と覚えておきましょう。
such aとsuch asでよくある間違いと覚え方
suchの意味を知っていても、実際に英文を作ろうとすると冠詞の位置やsoとの使い分けで迷うことがあります。
特に日本人学習者は日本語の「とても」や「例えば」から英語へ直接置き換えようとして、語順を間違えてしまいがちです。
英作文では日本語訳から考えるより、suchの後ろに名詞を置きたいのか、具体例を置きたいのかを先に判断する方が確実です。
最後に、代表的な間違いと簡単な判定方法を確認しておきましょう。
a such nice personとはしない
such aで最も多い間違いの一つが、冠詞aの位置を逆にしてしまうことです。
「とても親切な人」と言いたい場合は「such a nice person」が正しく、「a such nice person」とは基本的に言いません。
同じように「とても面白い本」は「such an interesting book」となり、anもsuchの後ろに置きます。
語順は「such→a/an→形容詞→名詞」と一つの型として声に出して覚えると定着しやすくなります。
manyやmuchを強調するときはsoを使う
名詞があるから必ずsuchを使うと覚えてしまうと、manyやmuchを使う文章で間違えることがあります。
数や量を強める場合は「so many people」「so much time」のようにsoを使うのが基本です。
そのため「such many people」ではなく「so many people」、「such much information」ではなく「so much information」とします。
many、much、few、littleなど数量を表す語については、通常の「such+名詞」という考え方とは別にsoとセットで覚えておくと安心です。
迷ったら強調か具体例かを考える
such aとsuch asのどちらを使うか分からなくなったら、自分が伝えたい内容が「強調」なのか「具体例」なのかを考えてみましょう。
「本当に素晴らしい映画だった」と映画を評価したいのであれば「It was such a great movie.」となります。
一方、「アクション映画やコメディーなどの映画」と種類の例を挙げたいのであれば「movies such as action movies and comedies」のようにsuch asを使います。
日本語で「とても・本当に」が自然ならsuch a、「〜など・例えば」が自然ならsuch asという判断も、初心者には分かりやすい目安になります。
ミニ問題で使い分けを確認する
最後に、such aとsuch asを正しく理解できたか、簡単な英文で確認してみましょう。
「彼は本当に良い先生です」なら「He is such a good teacher.」となり、teacherを強く評価しているのでsuch aを使います。
「私はピアノやギターなどの楽器を演奏します」なら「I play instruments such as the piano and guitar.」となり、楽器の具体例を挙げているのでsuch asを使います。
「強調ならsuch a、例示ならsuch as」という基本ルールを瞬時に判断できれば、この2つを混同することはほとんどなくなるでしょう。
| 日本語 | 正しい英文 | ポイント |
|---|---|---|
| 彼女は本当に親切な人です | She is such a kind person. | 人を強調 |
| とても良い考えですね | That’s such a good idea. | ideaを強調 |
| 私はリンゴやバナナなどの果物が好きです | I like fruits such as apples and bananas. | fruitsの具体例 |
| 東京や大阪などの大都市 | big cities such as Tokyo and Osaka | citiesの具体例 |
| 彼はとても親切です | He is so kind. | 形容詞だけを強調 |
まとめ
such aとsuch asの違いは、such aが名詞を説明・強調する表現であるのに対し、such asは具体例を挙げる表現である点です。
「such a nice person」のように単数の可算名詞を強める場合は「such a/an+形容詞+名詞」を使い、「sports such as tennis」のように具体例を挙げる場合はsuch asを使います。
さらに、形容詞や副詞だけを強めるso、具体例を表せるlikeやfor example、意味が異なるas suchまで区別できれば、suchに関する主要な表現を整理できます。
迷ったときは「強調しているのか、具体例を挙げているのか」を確認し、語順とセットで判断することがsuch aとsuch asを使いこなす近道です。
